Implant
インプラント
インプラントとは、人工の材料や部品を体に入れることを総称して「インプラント」と言い、歯科の場合は歯を失ってしまった部分に埋め込む人工歯根を示します。

インプラント治療では、インプラント(人工歯根)の上に土台となるアバットメントと上部構造(人工歯=被せ物)を装着し、失った歯の機能を取り戻します。
「第二の永久歯」をつくる治療とも言われるように、周囲の歯に負担をかけることなく天然歯の時とほとんど変わらない生活ができるようになります。

失った歯を補う治療法には入れ歯、ブリッジ、インプラントがありますが、インプラントはその中でも最も快適な噛み心地を得られると言われています。
当院にはインプラントの専門医が在籍
当院には日本口腔インプラント学会の認定を受けたインプラントの専門医が在籍しています。気になる症状がございましたら、お気軽にご相談ください。
日本口腔インプラント学会専門医とは
インプラント治療の発展と向上を目的とする日本口腔インプラント学会のインプラント専門医は、社団法人日本口腔インプラント学会が、インプラント治療の知識や経験を持つものとして認めた歯科医師に交付する資格認定制度です。試験や診査を経て合格した歯科医師に対して、インプラント専門医として認定書が交付されます。この資格は、インプラントの治療方法の選択、標準的な診断、適切な処置が行える歯科医師であることを見極める一つの指標となります。
万全のインプラントを求めて、インプラント治療の経験
日本口腔インプラント学会が認定するインプラント専門医は、同学会がインプラント治療における豊富な知識や経験を持っていると認めた 歯科医師に対して認定する資格認定制度です。日本において政府が唯一正式に認めた専門医資格であり、他のインプラント専門医資格に比べて取得が困難であることが知られています。
専門医の認定書は、審査・試験を経て合格した歯科医師に交付されます。日本口腔インプラント学会の会員数は14,000人以上ですが、その中で専門医の数は700人程度。開業医の場合は200~300人程度、非常にハードルの高い資格です。

当院のインプラント治療では10年以上の長期症例をたくさん持っています。
普通のケース、上顎の奥歯で骨がないと言われたケース、前歯で骨の幅が少ないと言われたケース、1ー12本まで同時に手術になったケース、痛みの無いように静脈鎮静法を行ったケース、インプラントのガイドを使ったケース、チタンに対してアレルギーのある方にジルコニアインプラントを使用したケース、様々な種類のインプラントが混在しているケースなど様々なケースを経験してきました。現在はそういう方のオーラルヘルスプログラムを行い管理しています。
安心ポイント
患者様に優しい歯科用CT
「低被ばく撮影は画質が劣化する」という常識を打ち破り、一般的なCTと比較して最大70%の線量を低減。この歯科用CTは、上気道を撮影して、その容積も調べられるので、睡眠時無呼吸症候群の治療にもいかんなく威力を発揮します。

歯科用CTで撮影を行い、骨の形状や神経の位置、骨量などの確認をします。従来のレントゲンでは2次元でしか確認できませんでしたが、CTでは3次元の立体画像で見る事が出来ます。そのため、より多くの情報を得る事ができ、的確な診断をおこなえるようになりますので、インプラント手術をより安全、確実に行うことが出来ます。CT撮影をしないインプラント手術では、神経や骨の状態とインプラント体の埋入角度を精密に設計できず、安全性や耐久性が確保されない恐れがあるのです。
インプラント治療の流れ
1.カウンセリング
患者さまに最適な治療プランをご提案できるよう、カウンセリングから開始します。歯を失ってしまった原因やインプラント治療に求める回復、患者さまの生活習慣などを詳しく伺います。安心して治療を進められるように些細なことにもお答えしますので、疑問や不安な点などもお気軽にご相談ください。
2.精密検査
安全で的確に治療を進めるために、レントゲン、口腔写真の撮影や血液検査などを行い、お口や顎、お身体の状態を確認・把握していきます。※検査結果からインプラント治療が適さないと判断する場合もございます。ご了承ください。
3.検査結果に基づく治療計画を立案
検査結果に基づいた治療計画を立案し、ご提案いたします。当院ではインフォームドコンセント(説明と同意)を徹底していますので、必要なインプラントの本数や費用、期間などを詳しく説明いたしますが、もし説明に不十分な点や不明点がありましたら、どんなことも気軽にご質問ください。治療計画をご理解・ご納得いただいた上で、本格的に治療をスタートいたします。
4.安全に手術を行うための前処置
事前の検査から虫歯・歯周病が発見された場合はその治療、顎の骨が少ない場合は骨の再生治療を行うなど、手術の前に口腔内の環境を整えます。この前処置によって、インプラント埋入手術をより安全に行うことができるようになります。
5.インプラント埋入手術
インプラント(人工歯根)の埋入手術は、製作したサージカルガイドを使用し、正確に行っていきます。局所麻酔をして手術を行うため、痛みを感じることはほとんどなく、手術の翌日以降から普段と変わらない生活を送っていただけます。お口や体の状態によって、手術を2回に分けることもあります。
6.治癒期間
埋め込んだインプラントと顎の骨が結合するのを待ちます。患者さまの年齢、健康状態や体質、骨の質や埋め込んだ場所(上顎・下顎)で異なりますが、平均で2〜6ヶ月程度かかります。治癒期間中は普段通りの生活を送っていただけます。また、仮歯を利用することもできますので、希望される方は気軽にお申し付けください。
7.上部構造の製作
インプラントと顎の骨の結合を確認したら、歯の替わりとなる上部構造(人工歯)を作るために型取りを行います。型取り後1〜2週間ほどで上部構造は出来上がります。一度装着し、様子を見ながら噛み合わせを調整していきます。
8.メインテナンス
人工歯根のインプラントは虫歯になることはありません。しかし、汚れが溜まることで埋入した部分の歯ぐきが歯周病(インプラント周囲炎)になり、インプラントを抜け落としてしまう危険性があります。大切なインプラントを長く快適に使用するためにも、歯みがきなど毎日のケアはもちろん、数ヶ月〜半年に1回程度、プロのクリーニングやメインテナンスを受けに歯科医院へ通いましょう。
インプラント周囲炎について
インプラントやその上部の人工歯は人工物であり、虫歯にはなりません。しかしそれを支えているまわりの組織、歯ぐきや顎の骨は自然のままであり、ケアを怠ると歯周病と同じ症状を招く「インプラント周囲炎」が引き起こされてしまいます。インプラント周囲炎が悪化すると、インプラントのまわりの歯ぐきやインプラントを埋め込んだ顎の骨が溶かされ、最後には支えきれなくなり抜け落ちてしまうのです。当院では、インプラント治療後のメインテナンスに力を入れて、いつまでも使い続けていただけるようにサポートしています。
大切なインプラントを長く快適に使用するために
インプラント治療をするには、まず歯周病の治療を完治させることが大前提です。歯周病のままインプラントを埋め込んでも、インプラントが固定されずすぐに取れてしまいます。歯周病は再発してしまう病気のため、歯周病専門医のケアをしっかりと受けることが大切です。専門家の的確な治療を受け、元気な歯ぐきを取り戻してからインプラント治療を受けるようにしましょう。
インプラント周囲炎に注意しましょう
インプラント周囲炎とは、歯周炎に似た歯ぐきの感染症です。インプラントのまわりに汚れがたまると歯ぐきが炎症を起こし、インプラントと結合している顎の骨が破壊されていきます。やがて支えを失ったインプラントが使用できなくなるのです。いったんインプラント周囲炎を発症してしまうと、歯周病よりも進行が早いのでとくに注意が必要です。
専門医Wライセンスドクター
当院の院長は、歯周病専門医とインプラント専門医の両方の資格を持っています。歯周病とインプラント両方の専門的な知識を持っているため、周囲炎予防のための的確なアドバイスをいたします。気になることがありましたらお気軽にご相談ください。